就職活動の方へのメッセージ【1 自己分析】
動物病院への就職活動の際、最も大切なこと、第一にすべきことは何だと思いますか?病院を調べることでしょうか。説明会に参加することでしょうか。いいえ、そうではありません。
太古の昔から「彼を知り己を知れば百戦殆うからず(孫子)」と言われていますが、就職活動において最も重要なのは自己分析です。
今回の記事は、自己分析をすべき理由、方法についてご案内します。
自己分析を行うべき理由
ジャムの法則という法則があります。24種類の中からジャムを選ぶのと、6種類の中からジャムを選ぶのでは、人は6種類の中からの方が選択をしやすいというものです。人は選択肢が多すぎると混乱し、正しい意思決定が阻害される傾向があります。これを決定麻痺(decision paralysis)と呼びます。
令和4年度の農林水産省が行った調査(https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/animal/)によると、日本全国には現在16681件(小動物12616件、大動物4085件)の動物病院があるとされています。
この中から、あなたは多くても0.1%程度の10〜20件程度の動物病院を厳選して実習し、その中から1件の動物病院を就職先として選ぶことになります。
ジャムの法則よりも、動物病院の就職は遥かに難易度が高いと言っても過言ではありません。
では、数ある動物病院の中から、どのようにスクリーニングをしていくのが良いでしょうか。
それはまず、自己分析を行い、
*自分がどのような人間で
*自分の強みは何か
*どんな人と働きたいか
*どんな場所で働きたいか
*どんなことでモチベーションが上がるか
*どのような職業人になりたいか
*何を大事に仕事をしていきたいか
*どのようなプライベートを過ごしたいか
を整理することが最も有効です。
このプロセスをきちんと踏めば、あなたの希望を叶える動物病院の候補を絞ることは、かなり容易になるでしょう。
自己分析の方法
数多くの自己分析
A.無料のツールを使う
○SWOT分析
SWOT分析とはマーケティング手法の一つで、自社の強み(Strength)、自社の弱み(Weakness)、チャンスとなる機会(Opportunity)、自社にとって脅威となるもの(Threat)を分析し、ビジネス機会を発見していきます。
これを応用したのが、自己SWOT分析です。
Strength→自分の強み・長所
Weakness→自分の弱み・短所
Opportunity→就活市場における自分へのメリット
Threat→就活市場における自分へのデメリット
という4つの象限に分け、自分の特徴を記載していきます。
○自分史
これまでの自分の価値観を明確にするには、自分史の作成が有効です。
過去のそれぞれのステージで「印象深い経験」「詳細」「なぜそうなったのか」「なぜそう考えて行動したのか」を深掘りしながら作成していきます。
https://careerpark-agent.jp/column/4083 より引用
○モチベーショングラフ
自分史と連動させ、これまでに自分がどんなことでやる気が上がり、どんなことでやる気が下がっていたかを視覚化するのがモチベーショングラフです。
https://job.rikunabi.com/contents/howto/19365/ より引用
○適性検査
動物病院に特化しているものではありませんが、就職活動を行う学生全般向けに、各社が適性検査のツールを提供しています。
オファーボックス「AnalyzeU+」
dodaキャンパス「適性検査GPS」
キャリタス就活「キャリタスクエスト」
キャリアパーク「My analytics!」
キミスカ「タイプ別適職検査」
ストレングスファインダー(有料)
Web OPQ(有料)
ダイゴペットクリニックに実習にお越しいただいた方は、希望の方にWEB OPQによる性格診断をサービスで行っています。